余命わずかの　病室のおやじが
風呂場の椅子の足の裏　ちゃんと洗っとけよと
わざわざ　そのために　電話よこしてきたんよって
おかんが　不機嫌そうに愚痴ってた

ぼくにはそれが　何故だかそれが
アイラブユー　そう聞こえた
気のせいかな　分かんないな　でも
アイラブユー　そう聞こえた

まさか　愛してるなんて言えない
抱きしめるなんて　できない　
ただ　声が聞きたかった
ただ　聞きたかったんだよな

２人だけに解ける暗号
２人だけに通じる言語
誰がなんと言おうと　ふたりの世界で　
分かり合えたならいいだろ
愛してるなんて今更
ありがとうだなんて　そんな今更
言えるわけないよ
言えるわけないよ

あなたの意図と　誰かの意図が
何重にも　何重にも　絡まって
ビクともしないや　とてもほどけないや
何十年も　何十年も　かたまって

それらは　だれもかれも違っていて
どれもこれも　違うカタチ
ただ　どれも美しい
ただ　愛らしいうえ　美しい

２人で編んだ物語
２人でならんだ毎日に
鏡のように　顔合わせる２人の
笑顔はどこか似ている

ずっと　愛してたなんて
今まで　ありがとうなんて
言えるわけないよ　言えるわけないよ
きみを幸せにできたかな
やっぱりちょっぴりさみしいや
これで　最後の
これが　最後のわがまま

２人だから　辿り着いた
２人に用意された　最後
ああすればもっと　こうすればもっと
後悔ができて　しあわせ
愛してるなんて　今更
ありがとうだなんてそんな　今更
言わなくていいよ　言わなくていいよ
伝わってるよ
伝わってるよ