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あの時なかった答えが、 この歌にギッシリと詰まっている

みなさまどうも〜元ロードオブメジャーボーカルのけんいちです。この8月で40になります。おっさん最高。

「TO THE FUTURE」聴いていただけました?

まだだよー!って人も、聴いたよー!って人もPVとレコーディング編、ふたつの動画があります!
ぜひどちらも、何度でもご覧ください、どーぞ!!

姫路獨協大学PV「#表現者であれ」

姫路獨協大学「#表現者であれ」『To The Future』レコーディング篇

『To The Future』
Music by 18
Vocal  : Kenichi Kitagawa
Guitar : Shimizu Yasumori
Bass   : Shinichi Mori
Drum  :  Takuma Sambu

いいでしょ?
いいんですよねえ〜笑

この曲、実は新曲であって、新曲ではないのです。今回集まったバンド「18」のギターShimizu Yasumoriこと、しみやすが10代の頃に作った大切な歌。あの頃ぼくたちがライブハウスで全身全霊で歌い、そしてしみやすが今も大切に歌っているこの「TO THE FUTURE」。

何故このバンドメンバーなのか、何故今この歌なのか、どんなおもいがこの歌に込められているのか。そもそも、何故ぼくが大学のPV曲を歌うことになったのか。
今年2月に行われたレコーディングについても、書いていきたいとおもいます。


ぼくを知ってくれている方のおおくは、ロードオブメジャーのボーカルという認識だとおもうのですが(ロードオブメジャーって何?って方はこちら!)それ以前、ぼくは地元関西のライブハウスを中心に音楽活動してました。

おそらくご存知でないとはおもうのですが、「ワルサーP38」「西海岸」というバンドです。どちらもね、いいバンドなんですよ〜笑

はじめてステージに立ったのが17歳なので、ロードオブメジャーの前に4年くらい音楽活動しておりました。
4年。。。もっと長く感じてたけど数えてみたら案外みじけぇ。

今回集まったバンドメンバーはその時に知り合ってめちゃ仲良くなり、よく一緒にライブしたり(通称対バン)遊んだりしていたメンバーなんです。僕以外のメンバーGt.しみやす、Ba.ぺっしん、Dr.サンブの3人は一緒にバンドしてました。
これがまたね、いいバンドなんです。当時かれらのデモテープを擦り切れるほど聴きました。いい曲がおおくて...ううん、名曲がおおくて嫉妬していました。売れろ!と願ってもいました。

彼らの歌う「TO THE FUTURE」を聴いた時の衝撃を今でもおぼえています。曲も歌詞も書けなかったぼくは、まさにこういう曲が歌いたいんだと、好きすぎて自分のバンドでカバーしていました。


昨年末。
十数年ぶりにBa.のぺっしんから電話が。
いつかの打ち上げで「ちょっと行こう」と大きい方のトイレに連れて行かれ、なぜかぺっしんのぺっしんを見せられ、けんちゃんのけんちゃんもみせてと言われみせると「なんか分かり合えた気がする」と謎の言葉を残した、あのぺっしんとは違う。あのももクロがカバーし、オリコン1位を獲得した「あんた飛ばしすぎ!!」も記憶に新しいガーリックボーイズのベーシストであるぺっしんからの電話。「え、なにごと?」とフリーズしながらおそるおそる電話にでると「姫路獨協大学のオープンキャンパスの曲を作って欲しい」と。

彼はバンドもやりながらそういう仕事もしていて(MV中のドローンはぺっしんがとばしてるの!感動!)依頼曲の内容は「大学生を全力で応援したい」というもの。この時点でたのしくなる予感ぷんっぷん。さらに、レコーディングするバンドメンバーも好きに選んでいいとのことでした。

ただただ好きで続けてきた音楽が、人の役に立てるかもしれない。そして、ぺっしんが僕のボーカルでそれが出来ると信じてくれている。やらない理由、ないんですよね。

「作らんでもぴったりで最高の曲があるとおもうんやけど。。。」

「なになに?」

TO THE FUTUREとかどうやろ。めっちゃいいとおもうんやけどなぁ。ぺっしんと今この曲やったらめっちゃたのしいやん。あ、これ泣いてまうやつや。

この時点でぼくはこの曲を、このメンバーでやることを提案した。

「いいかもなぁ。ふたりにも聞いてみるわぁ。」


すこしして、しみやすといつの間にかニートドラムユーチューバーになっていたサンブがやってくれると連絡が来た。

この4人でバンドができる。
このバンドでこの曲を歌わせてもらえる。
「みんなどうおもうやろなぁ。びっくりするやろなぁ。よろこんでくれるかなぁ。」
いろんな顔が、あたまに浮かんだ。

こんなことはじめてなのだが、いろんなことが決まった後ぺっしんと打ち合わせした時、ついうっかりおっさんふたりで号泣しかけた。どっちかが泣いてたらもうだめだったとおもう。

お互いに、いろいろあったのだ。
10代の、あの時から。

お互いに何も聞かない。
それがまた、泣けるのだ。
そして、一緒にバンドができる。

ご褒美。ご褒美だ。
こんな未来が待ってるなんて、夢にもおもっていなかった。
続けてきて、本当によかった。


レコーディング当日。
毎月25日リリースの新曲制作に追われる僕は、すこし遅れてスタジオに着いた。

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「いよいよやなぁ。おしっ!」

そう、気持ちを入れながら神戸にあるスタジオ「UMI」の扉をひらくと

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は?


「サンブなにしてんの?」

「おう、北斗無双!」

「いやそうやなしに、ドラムレコーディングは?」

「終わったんよ。あかん、敵ばりつよい。」

。。。

。。。

。。。

は?


ぺっしん!
ええのか!?
感動のレコーディングわい!


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わ、わろてる。。。
ぺ、ぺっしんわろてる。。。
(奥はこころやさしいカメラマン兼スタッフ)

「俺もベースおわったんよ。あとはしみやすが18時に来るから、待ちやね。」

「お、、、おう」

というわけで近くのお好み屋で看板犬にめちゃ吠えらながらお好み食べて、ギターしみやす到着。

アレンジの変更点など真剣に打ち合わす中、
彼はひとり世紀末へ。

彼は世界を救うのだ。
そりゃ真剣だ。

わたしはギターとヴォーカルをせーので(一緒に)レコーディングへ。

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ええの録るぞーっと!

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しみやすギターでこの歌を。。。あかんもう泣きそう。。。

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今日の相棒。ノイマンの、47?67?よろしくな!

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は?




うそです。

この男のこのマイペースさのおかげで、肩の力が抜けていい歌が録れました。狙ってかなんなのか分からないのですが、場の空気を察していい様にバランスをとってくれたりするんです。ただの思い過ごしかもしれませんが。。。

数年前、音楽をやめていた僕を呼び出してべろべろの彼に言われた「けんちゃんはやらなあかんって」。名前だけかえてそっくりそのままおかえしします。ビュンッ。


ボーカルレコーディングの際、ベースのぺっしんはずっと聴いてフィードバックくれたり、ドラムのサンブは秘孔をついてたりと、そんな様子なんですが、作曲者であるギターのしみやすもレコーディングルームからいなくなりました。

きっと、これはきっとなのですが、「けんちゃんの好きな様に歌ってな」というメッセージなのかなとおもいました。

このしみやすという人間がまたおもろいのよ〜。
同い歳で作曲して歌ってって共通点が多いからか、どっかでわかり合ってるような気がするようなしないような。
とにかくぶれない。出会った頃からほんっとぶれない。
そんな彼が作った歌だから、今も彼がこの歌のまんまの人だから、今聴いてもかっこいい、歌いたいっておもわされるんだとおもう。

ぼくが歌い終わった後でしみやすが数回聴いて、どうしても気になる2、3箇所だけ認識の違いを埋めたり、単純にメロディーを間違っていたり(ごめんなさい)を歌い直して、演奏、コーラス含めすべてのレコーディングは終了しました。


そして実はもうひとり、このプロジェクトに参加してくれたメンバーがいます。ぼくと同じバンド「ワルサーP38」「西海岸」のギタリストである、みっちゃん。彼は今売れっ子音楽プロデューサーになっていて、テレビドラマやアニメ、映画音楽など、様々な方面で活躍しています。その彼がこの楽曲の仕上げであるミックスとマスタリングという作業をプロデュースしてくれました。

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ちなみにみっちゃんは姫路獨協大学の卒業生です。その関係もあって、僕は当時毎月大学の軽音楽部の部室に通い、学園祭にも出演させてもらい、そこで今回のバンドメンバー3人と出会いました。

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好きな人と好きなことをする。大人になるって、その環境を自分でつくることでもあるのかもしれません。

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ちなみにぺっしんにトイレに連れて行かれた時、みっちゃんもノリノリでその場にいました。。。なんかすいません。


いやぁぁぁぁ、長かった!
レコーディングは2月に終わってたから、この5ヶ月?
言いふらしたかったのに、よく言わずに我慢したわ〜

やっと言える。
聴いてー!!!
そんで、感想聞かせてー!
自分たちの手の届かないたくさんの人に聴いてもらいたいから、SNSで、あなたの手で、広めてもらえるとすごくうれしいです!お願いします!!

歌詞!

<TO THE FUTURE>

未来の自分に手紙を書いた
友と一緒にあの丘に埋めた
十年後に封を開けよう
約束をして別れを告げた

Everything on your hands
素晴らしきあの日々よ
Everything in your feels
色褪せないあの日々よ気持ちよ
ずっと永遠に、永遠に

あれから数年、変わらない僕は
そう今もずっと歌い続けて
いつかの友に聞こえるように
そう大きな声で歌い続ける

Everything on your hands
飾らない気持ちで
Everything in your feels
変わらない友の声よ想いよ
ずっと永遠に、永遠に

今日の風は未来の方へ
僕の風は君の方へ

Everything on your hands
素晴らしきあの日々よ
Everything in your feels
色褪せないあの日々よ気持ちよ
ずっと永遠に、永遠に

原曲もね、めっっっっちゃめちゃいいのよ!

そのアンサーソングじゃないんだけど、アンサーソングみたい。
おこがましいにもほどがあるんだけど。

あの時なかった答えが、
この歌にギッシリと詰まっている。


これから大学生になろうとしているあなたに、ぼくから送るメッセージが、おもいつかない。ぼくは大学にも行ってないし、時代がずいぶん違うし。

ただ、ぼく40歳になるおじさんなんだけど、おもってたより人生っておもしろいです。しんどいこともおおいですけど。その頃の絶望だって、いまおもえばなんてことなかったりします。ここをみてくれたのも何かのご縁ですから、ひっそりと応援させてください。


最後に、姫路獨協大学のみなさん、こんな機会をありがとうございます。

そしてMVに出演してくれたみなさん、とっても素敵でうれしくなっちゃいました。ありがとうございます。

そんな素敵な、オープンキャンパスの案内ページです!
https://www.himeji-du.ac.jp/opencampus/2020/

ありがとう!!

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