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ともだち

リボーンライブ(8月24日)までに完成させる!と決めたもう一曲。ファンのみんなへの歌。

例によってボイスメモで曲作り。実は、ファンへ向けて書こう!と決めた時に、サビはもうなんとなく出来てた(うっしっしw)それがこれ

そしてこのAメロも!

そしてこう組み合わせてっと。。。できた!

ん?イ、イマイチだ!でも前のゴミ箱の件(先月の「おはようがすき」参照)があるから1回佐渡島さんに聴いてもらう。

「曲調は楽しそうだが歌詞が入ってきません」

同じだ。同じ感想だ。まちがいない。これはゴミ箱で正解だ!

というわけで、またファンへの短編手紙を書くことにした。

そして佐渡島さんがこの手紙をギュッ!としてくださって、歌のなんとなくの流れができた。

ストーリーはこうだ。

みんなは僕にとって不思議な存在。ともだちより親戚よりよく会う。もうみんなともだちだ。だけど僕はともだちからお金をもらう、そのことにモヤモヤしてたんだ。僕の家の近所に美味しいレストランがある。大好きで大好きでもっとお金を払いたいと思う時がある。その時に気づいた。モヤモヤの正体に。自分の歌に自信がないこと、それにみんなが気づかせてくれた。みんなからお金をもらうことが僕にそれを気づかせてくれた。これからは自身のある歌を歌いたい。みんなにとって大切な歌を作りたい。大切な歌がみんなの思い出になる歌。僕にできるのは、みんなを応援することだ。

え?こんなギュッ!ってなんの?スッキリして簡潔でいいなあ。でも、歌のメッセージってこれくらいがちょうどいいんだろうな。あまり長尺の歌が好きでもないし、書きたいことをダーっと書いて削るより、柱を一本立ててそこに肉付けしていった方が、断然しっかりするんだろうな。さっそく、これにメロディーをつけた。

まんまだ。そのまま歌にした。そう、肉付けできてない。これでは面白くない。

メッセージもシンプルだし、お客さんへの歌で、それをライブで歌う姿を想像すると、まず思い浮かぶのは笑顔だ。変なこだわりとか技とかいらないな。メロディも削ろう。いわゆるBメロという部分を丸ごと無くしてしまって。あっ、ちなみにこのボツにしたBメロってのが

(まじでゾンビになったメロディが四六時中襲いかかってくるイメージ)

1曲を構成するメロディがAメロとサビの2つになるように歌詞を組み直した。さらに歌詞の順序を崩したくなくて、曲の構成に悩んでいた僕に佐渡島さんが、「歌だからある程度順序は大丈夫です。結末を言ってそこから説明立ててストーリーを進めていく展開のものもあるじゃないですか」

と盲目な僕に目からウロコなアドバイス。それで後ろに置いていたサビをはじめに持っていき、より勢いを出しテンポ(曲のスピード)もグッとあげて肉付け、メロディに合わせて歌詞を色付けしたのが

これ。

うん、よくなった。でもまだよくなる。ちょっと音が低いので半音あげようか。後半ひと展開「モヤモヤモヤモヤ」のコーラスをうまく入れながら、個人的な絵の浮かぶエピソードを入れたい。曲の中にコントラストは絶対に必要。でも曲がポップだから、そんなに深くなくネガティブに曲が引っ張られない、いい具合のやつ。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
さぁどしぃまさぁぁぁぁん。。。


いくつかエピソードを携えてご意見を伺いに行く。

「ぼくいつもライブの前って緊張して何食べても美味しいって感じられないんです」「ライブ終わりは味覚が戻って、なにか食べたくてしょうがない」「みんなで打ち上げした後、ひとりでコンビニ行ってアイスとかシュークリームとかコーヒー買って、車の中で食べる。それが至福のひとときなんです。」

「いいじゃないですか!」

佐渡島さんはいつもこう。こちらの気持ちを乗せてくれるのだ。フィードバックをもらいたくて聞いたことに対して、ただ返してくれるだけじゃなく、受けとってそのまま次に走り出せるように返してくれる。だからぼくも「お、まじですか?これそんなにいい感じですか?(と思い込ませてもらえて)よし、作ろう!」となる。あの方スルーパスの名手だ。

なんて書いた後にお見せできるようなシロモノではないのだが。。。
歌詞がこ、これだ!

ライブまえ 何を口にしてもおいしくない
ドキドキドキドキドキドキ だけど
ライブおわり ひとり真夜中のデザート
モグモグモグ めちゃうまい!
モグモグモグ もう最高!
あああああああああああああ 生きている!!!

無駄使い!わしゃ世界一の佐渡島さんの無駄使い!

そしてこの部分で1ヶ月。コーラスがどーだ、モグモグの回数がどーだ、生きているの歌い方がどーだとひとりで迷子になる。

そんなぼくを迎えに来てくれたのは「おはようがすき」のピアノ、アレンジでおなじみ、sugarbeansパパ。そう、ライブリハーサルでスタジオに入っている時にこの曲の相談をしたところ、もののみごとにカイケーツ!一気に完成に近づいたのである。ばぶー。

全体のピースがそろった段階で、もう一度しっかりゴールを見定める。

「誰に、何を伝えたい曲なのか。」

この曲は

「ファンのみんなに、あらためてちゃんとありがとうを伝えたい曲だ。」

ゴールが明確に見えていればその中に違和感を感じる部分が浮かんでくる。そこを修正して、それによってあらわれた違和感を修正して、を繰り返し

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「ともだち」かーんせーい!

歌詞!

今すぐあなたに会いに行かなくちゃ
そして 特別な夜をはじめましょう
よろこびを歌にかえて

ああ不思議 あら不思議
ぼくとみんなの関係は
友達よりも親戚よりも よく会う
みんなもう友達です
だけどぼくは友達から お金をもらう
そのことに モヤモヤ
モヤモヤモヤモヤしてたんだ

ぼくの家の近所に 美味しいレストランがある
味も人も大好き お腹も胸もいっぱい
ハッと気付いた モヤモヤの正体に
ぼくはじぶんの歌に 自信がないこと
それに みんなが気付かせてくれた

今すぐあなたに会いに行かなくちゃ
そして 何もかも今は忘れて
居場所なら ここにあるさ

ライブ前 なにを口にしても 美味しくない
ドキドキドキドキ だけど
ライブ終わり ひとり真夜中のデザート
モグモグモグ めっちゃ美味い!
モグモグモグ もう最高!
ああああああああああああ 生きている!!

あなたに会いに行かなくちゃ
ちゃんとありがとうって 伝えなくちゃ

今すぐあなたに会いに行かなくちゃ
また 特別な夜に会えたら
恩返しさせておくれ
大切なうたを 届けたいから

Acoustic guitar by 堀崎翔
Electric Bass by 時光真一郎
Piano , Programming  & Arranged by sugarbeans
Mixed & Mastered by 上野 洋


いい感じ!だーーー!
大好きな音楽仲間がぼくの気持ちをそれぞれに汲み取って演奏し、このかたちになりました。登場人物が好きな人しかいない。そしてそれが待ってくれているファンのみんなに届く。健全だなあ。気に入ってもらえるといいなあ。

最後に。
ぼくは今年の春、もう音楽活動をやめようと思っていました。なのに、そんなぼくを待っていてくれて、今こうして動き出せばライブに来てくれ、twitter、Instagramなど反応してくれ、その上お礼まで言ってくださったり。

ぼくは、音楽をすることによって孤独な心を埋めることができています。別に普段さみしさを感じるわけではないのですが、ふとそう思うことがあります。きっとぼくの土台には、ファンのみんなの存在があって、でもそれって当たり前のものじゃない、水ものなんじゃないか。と思っていたのですが、どうやら違うのかもしれない。だから、この曲のなまえは「ともだち」になりました。みんなの居場所になりたい。その居場所をみんなと作りたい。

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